平成16年度 『おもしろ科学教室』

光る星座早見帽を作ろう

 暗やみにボーッとうきでる星座をながめて、星座や星と仲よくなれるような帽子の形をした星座早見帽を作ってみましょう


必要なもの

材料
星座図と帽子のつばを印刷した画用紙(B4または八ツ切り)3枚
蓄光のり絵の具

道具
のり、はさみ、セロハンテープ、ホチキス、色ペンなど

 

A 帽子の作り方

@  星座図を見て、どんな星座がどこにあるかをひととおりながめる。(図1)
 
A  線にそって星座図を切る。このとき、北極星の円の部分を切り落とさないように注意する。(図2)
B  三角のところをあらかじめ内側に、丸めておく。(図3)
 
C  三角のところののりしろを内側に折り、折り目をつけておく。(図4)
D  2枚の星座図をのりしろのところでつないで丸くする。(図5)
 
E  三角のところののりしろに、のりをつけ、1つずつとなりの三角と、はりあわせていく。内側からよく押さえる。(図6)
F  最後に北極星の裏にのりをつけ、帽子のてっぺんをふさいで、本体はできあがり。(図7)
 
G  つばを線にそって切りはなす。
H  つばの内側の曲線にそって、丸めながら山に折っていく。(図8)
I  本体の日付の線と、つばの中心線があうように、はりあわせる。(図9)
 
J  画用紙に残っているつばの裏側(5時から11時までの線がついているもの)になる部分を切り取る。
K  日付の線と、8時の線があうように、つばの裏側にはりつけて、帽子の完成。(図10)
L  今度は帽子の内側の星のうち、蓄光のり絵の具で、ボーッと浮かび上がらせたい星や星座に、大きさのちがいで、一等星、二等星などと区別しながら色をつける。(図11)
 
M  のり絵の具がかわくあいだに、帽子の外側やつばの部分に色ペンなどで、模様や絵を描いて仕上げて、星座早見帽の完成。(図12)


B 使い方

1 昼
 そのままながめて、いろいろな星座がどんなところにあるのか、調べる。
 星座をつくっているひとつひとつの星にも名前があることをたしかめる。
 また、帽子の内側を明るいところに向けて、光をあてておき、暗い場所に持っていき、ボーッと光る星座を見る。



 星座図には、一ヶ月おきに、夜8時に見られる位置を示してあるので、季節によって、つばをつける位置を、変えられるように、クリップなどで仮止めしておいてもよい。
 
2 夜
 そのままながめて、いろいろな星座がどんなところにあるのか、調べる。
 星座をつくっているひとつひとつの星にも名前があることをたしかめる。
 また、部屋の照明に向けて光をあてておき、暗がりでボーッとうきあがる星座を見る。
 また、窓から、または外に出て、南側の夜空に向かって、時刻の書いてあるつばのところを持って帽子の内側を見て、実際の星座とくらべる。



 


                  

説明    − 光る星座早見帽を作ろう −


1.ねらい

 星座や星への興味を高める教材で、帽子の形をしている。これによって、より星を身近に感じさせることをねらっている。さらに、星座や星に、蓄光のり絵の具で色をつけて暗やみにうきあがらせたりする作業を通して、具体的な星や星座の形や名前、見え方のちがい、季節や時刻による星座の見え方のちがいなどに気付かせ、星への興味を高めたい。
 

2.準備物の規格

 星座早見帽のもとになっている星座図は、資料に上げた「風船天球儀」の北半球と南半球の一部を使って作ったものである。そのため、日本の夜空とくらべると、実際に出ている星座が、星座早見帽には出ていないものも生じてしまう。特に、北側はそのまま見たとおりになるのだが、南側では、実際には夜空に見えているのに、星座早見帽では、見えないものもある(たとえば、冬の星座として有名なオリオン座は見えるのに、夏の星座のさそり座は、帽子には上半分しか見えていないということになってしまう)。
 今回の星座早見帽の大きさは、直径20センチ、円周約60センチの半球に似せた形になるように星座図を作っている。帽子としては、子どもたちにはちょっと大きいが、かぶることはできる。
 この星座図をコピーして、画用紙や工作用紙に貼り付けてもよいが、あらかじめ画用紙または工作用紙等に印刷して準備しておいた方がのりづけの工程がはぶけて、能率的である。

 

3.作り方および注意事項

(1)  丸の大きさで、星の明るさを表している。いちばん大きいのが、1等星、いちばん小さいのが5等星になっている。色を塗る際に、星の明るさによって色を変えるとわかりやすい。
 
(2)  蓄光のり絵の具は、100円ショップ等でも販売されていて、3色入りで、30分光をあてると15分ほどボーッと光り続ける。
 塗ってから乾くまでに1時間程度かかってしまうので、外側の装飾をしているときに、さわらないように、また、乾く前にかぶらないように気をつける。
 
(3)  北極星の部分は、最後に天頂部分に貼りつけることになるのだが、三角部分を貼りつけるのにじゃまになるようなら、いったん切り取って、あとから貼りつけてもよい。ただし、その場合、あとで見つからなくなってしまわないようにきちんととっておく。
 
(4)  ふつうは12個の曲線部分から半球を作るのだが、曲げながら貼り合わせる作業が、たいへんになってしまう。そこで、今回は作りやすさを重視して、擬似的な半球にした。
 具体的には、帽子の側面の長さの半分以上をつないだままの形にして、天井部分を曲線ではなく、直線で切る形にした。こうしてできた三角の部分も、のりしろに前もってきちんと折り目をつけておけば、きちんとのり付けできる。
 
(5)  擬似的な半球にしているので、星座図のとなりどうしに隙間があいてしまっている部分もある。多少、見栄えは悪いが、曲線を直線にしたことによる星の欠落はなく、もとの「風船天球儀」に表示されていた星は、すべて表示されている。
 
(6)  つばを付ける位置は、季節や時間で変えられるように、クリップなどで止める形でもよい。また、つばの形を工夫させてもおもしろい。
 24時間で360度回転するので、1時間あたり15度ということになり、8時を中心に5時から11時の7本の線を帽子のつばにつけている。


 
(7)  南の方向に帽子をかざして、親指でつばの時刻のところを押さえながら、帽子の内側を見ると、実際に見える夜空の星座と一致する。
 この星座早見帽でのおおまかな見方はできるので、さらに星座早見盤の使い方などへと発展させることもできる。
 
(8)  星座にまつわる神話や、星座をつくっている星の名前など、子どもの興味に答えてあげられるような参考資料も用意しておきたい。
 「星空ガイド2005」は、毎月の夜8時前後に見られる南と北の空の星座を示し、その時期に見られる天体現象(流星群など)を説明している。「星座入門」は、星座の名前の由来や、星座にかかわる神話、星座の見つけ方などが丁寧に説明され、付録のDVDで、季節の星座のシミュレーションを見ることができる。
 

4 資料

 星座図のもとは、富山県の中学校の教師をしていた澤井喜作氏が授業で実践し、意匠登録をしてある「風船天球儀」であり、今回の教材化のために快く資料を提供していただいたことに感謝したい。
 

5 参考文献

「意匠登録1103677 天球儀」 澤井喜作
「星空ガイド2005」 誠文堂新光社
「学習用星座早見盤」 東京書籍
「テレビでかんたんに『プラネタリウム』が楽しめる星座入門」 アスキー